100均の水平器の精度はどの程度なのかを調べてみるために今回は3つの100円ショップでそれぞれ水平器を買ってきました。
比較するのはタジマのオプティマレベル。
だいたい2500円くらいのこの水平器と100均の水平器の精度を比べてみます。
前回はダイソーのみで比較してみましたが、今回はダイソー、セリア、キャンドゥの3つの水平器を準備しました。
前回の記事は以下を参照して下さい。
→100均の水平器はどれくらいの精度か?プロ用の水平器と比較してみました。
目次
用意した水平器
こちらはプロ用、タジマの水平器。
オプティマレベル130mm
精度は±1mm
値段は約2500円くらい。このために新しい水平器を購入。
ダイソーの水平器
100均の水平器、最初はダイソーの水平器です。
精度は±5.25mm
同じ場所で反転させ、気泡の位置が0.8mm以内であれば基準内。
前回の結果でははっきりいって散々な感じでしたが、今回はどうでしょうか?
せめてある程度はしっかりと水平を測れて欲しいものです。
キャンドゥの水平器
次はキャンドゥの水平器
精度は±5.25mm
同じ場所で反転させ、0.8mm以内であれば基準内。
キャンドゥの水平器はダイソーの水平器と似ています。
色も形も精度もダイソーにそっくりですが、デザインがやや違います。
セリアの水平器
最後はセリアの水平器です。
精度は±2mm
同じ場所で反転させ、気泡が0.75mm以内であれば基準内。
他の100均の水平器と比べると精度が±2mmと結構いいようです。
ただし、この水平器は水平を測るのみ。垂直は測れません。
この水平器は潔く、高い精度を必要とされる計測には使用しないでください。
と書いています。
水平方向の比較
この水槽に水を張ればその水面は水平になります。
その水面にぴったり合わせてアルミの角材を置きます。
できるだけ正確に測りたいので、調整を繰り返して水面と同じ位置にしました。
この上に水平器を置いてみて、それぞれの精度を調べてみます。
タジマの水平の精度
よーく見てみると微妙にですが、少しだけ左に気泡がずれています。
反転させると少し気泡が右に動きました。
とはいえ、精度はほぼ問題ないです。
ダイソーの水平の精度
それでは100均の水平器のトップバッター
ダイソーの水平器です。
見てもらえれば分かりますが、思いっきりずれています。
左寄りだった気泡が反転させると右に寄ってしまいました。
ダメだこりゃ。
0.8mm以内なら基準内とかそういうレベルではないです。
完全に使えない!
キャンドゥの水平の精度
うーん、これもダイソーと似たようなものです。
思いっきりずれています。
全然ダメです。
セリアの水平の精度
最後はセリアの水平器です。
精度は±2mmなので他の100均の水平器よりもいいはず。
おっ!この水平器は他の2つと比べると大分いいですね。
あくまでダイソーとキャンドゥの水平器と比べての話しではありますが・・・
思った以上に気泡のズレが少ないです!
しかし、0.75mm以上の気泡のズレはがあります。
垂直方向の比較
次は垂直方向を調べてみます。
こっちもなるべく垂直に近い状態で調べてみたいので、
下げ振りを使って垂直を調べる柱を作ることにしました。
下げ振りを垂らします。
下げ振りを垂らせば、下げ振りの糸は完全に垂直となります。
これでこのアルミ材はほぼ垂直となっているので、このアルミ材に水平器を当ててみて比較してみます。
セリアの水平器は垂直が測れない水平器なので、この比較は行っていません。
タジマの垂直の精度
うーん、ちょい左よりか。
反転させると気泡はほぼ真ん中あたり。
見た感じですが、およそ0.5mmくらい動きました。
ダイソーの垂直の精度
やっぱりというべきか、結構なズレがあります。
反転させると左によっていた気泡が右によるという始末。
キャンドゥの水平器
ダイソーの水平器よりもまだ気泡のズレは少ないです。
反転前はおよそ真ん中にありますが、反転させたら結構右にずれてしまいました。
まとめ
今回測った100均の水平器の精度は
セリア>キャンドゥ>ダイソー
でした。
キャンドゥとダイソーはほとんど似たような精度でしたが、いくらかセリアの水平器は精度がよかったという結果でした。
正直、100均の水平器はDIYでも使いたくないレベルです。
これらの水平器を使っていたらまるっきり水平、垂直はとれません。
結論としては水平器はなるべくいいものを使うべし
です。