窓ガラスを割ってしまったりした場合、ガラスを新しいものに取り換えねばなりません。
DIYで窓ガラスの修理をしようとしている方に向けて手順を紹介します。
自分で修理する場合のメリットはなんといっても修理代を安くできるということ。
ガラスそのものはそこまで高いものではありませんので。
ガラス修理の作業自体はあまり難しいものではありません。
ガラスで手などを切らないように注意しながら作業すれば結構簡単にできます。
ちなみにこのページは1枚ガラス仕様の住宅用のサッシ(引き戸)で説明しています。
特殊な窓などはやり方がまた違ってくるので注意してください。
ガラス修理の流れと必要な道具
ガラス修理の流れ
1、ガラス寸法を測る
2、新しいガラスを注文する
3、サッシを分解して割れたガラスを外す
4、新しいガラスの準備
5、ガラスを組み込んで完成
必要な道具
プラスドライバー
サッシを乗せる台(30cmくらいの棒2本)
すべり止めが付いている軍手など(手を保護するのと、滑らないように)
あると便利な道具
電動ドライバー
ガラス寸法を測る
こちらの引き戸のガラス修理です。
上の部分のガラスが割れてしまったのでこれを交換します。
ガラス修理に必要な情報は以下。
1、ガラスの寸法(横幅と縦幅)
2、ガラスの種類(透明ガラスや型ガラス)
3、ガラスの厚み
型ガラスとは不透明なガラスのことです。すりガラスとは別の種類のガラスです。
一般的には透明ガラスなら3mmか5mm
型ガラスなら4mmか6mm
網入りガラスなら6.8mm
古いサッシの場合は2mmのガラスが使われている場合もあります。
ガラス修理の場合は割れたガラスと同じ厚みにしましょう。
そうしないと、ガラスの巻きゴムが合わなくなります。
ガラス寸法の測り方ですが、ガラスの寸法の測り方は2通りの方法があります。
①サッシを分解しないで測る
②サッシを分解せずに測る
割れたガラスをうまく取り出して測れれば一度分解してから測った方が正確に測ることができます。
それができない場合は分解せずに測るしかありません。
ガラスの寸法の測り方は以下の記事を参照して下さい。
以下のページでは引き違い窓で説明していますが、このページで紹介する引き戸の場合も測り方は基本的に一緒です。
→窓ガラスのガラス寸法の測り方
新しいガラスを注文する
ガラス寸法を測ったら新しいガラスを注文します。
DIYでやる場合はこれが一番面倒くさいかもしれません。
まず、どこで買えばいいのか分からない方が多いと思います。
最近ではネットでも注文できるみたいなので、ネットで探して注文してもいいですし、
近場のガラス屋さん(サッシ屋さん)にガラスのみを注文するのもいいでしょう。
その場合は、ガラス修理は自分でやるのでガラスのみ欲しいということを伝えればOKです。
ちなみにこちら、マドリエはサッシ屋さんですのでこちらに頼んでもいいと思います。
→マドリエ全国版
サッシを分解して割れたガラスを外す
新しいガラスを入手したら、実際にサッシを分解してガラス修理をやりましょう。
分解する前に裏表が分かるようにテープなどを貼っておいたほうがいいです。
分解すると裏表が分からなくなる場合があります。
まずはサッシのビスを外していきます。
今回紹介するのは引き戸なので、赤丸の部分のビスを外します。
一番下のビスは戸車調整ネジなので、そこには触らないようにしましょう。
穴塞ぎでビス穴が隠れている場合は穴塞ぎを外してからビスを抜きます。
ビスを外せばサッシの部材は外れます。
横と上の部材の2つを外します。
ガラスを外します。
割れているガラスは危ないので、慎重に外します。
今回は引き戸だったので、上と横の部材のみを外しましたが、
引き違い窓の場合は全部ばらしてしまいましょう。
新しいガラスの準備
新しいガラスの準備をします。
まずは割れたガラスから巻きゴム(グレイジングチャンネルといいます)を外します。
巻きゴムに割れたガラスの破片が残っているとそこからまた割れたりするので、
↓のようにして、破片を取り除いていきます(ケガに注意)
新しいガラスに巻きゴムを巻きます。
切れ目は上にくるようにします。
これで新しいガラスの準備は完了です。
ちなみに巻きゴムの劣化がひどい場合は新しい巻きゴムに変えた方が良いかもしれません。
ガラスを組み込んで完成
ガラスの準備が出来たらサッシに組み込みます。
外した時と逆の手順で組み立てて行けば完成です。
まずは新しいガラスを組み込みます。
巻きゴムがずれないようにやりましょう。
透明ガラスの場合は裏表がありませんが、型ガラスの場合は裏表があります。
つるつるしている方が外側。でこぼこしている方が家側です。
1枚ガラスの窓ガラス修理は結構簡単ですが、ペアガラスだとそこそこ大変です。
まず、樹脂サッシなど分解するのが難しいサッシなどがあります。
ガラスの種類も様々なので、DIYでやるにはなかなかハードルが高いかもしれません。